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自分に似合う袖丈、知っていますか?簡単に計算できます!

襦袢は、袖丈が肝心

「袖丈56cmの白の襦袢ありますか?」
朝イチでお客様からリクエストがありました。
結婚式で黒留袖に合わせるそうです。

内心、ちょっと困ったな、あるかしら・・・と、思いました。

近頃の着物は袖丈49cm(1尺3寸)の物がほとんど。
出来上がり既製品の着物や襦袢もそのサイズ。

したがって、リサイクル品として買い取る襦袢も

ほぼ49cm前後なのです。

56センチ(1尺5寸)の襦袢は、少ないです。

白って限定されるともっと。

 

そこで、お客様の身長をチェック。

160cm足らずといったところです。

身長からいうと、56cmはお嫁に来たての若い方の長さなので、少し長すぎます。

お客様が自分で作った着物は、袖丈が49cmで揃えてあるけど、母親にあつらえてもらったこの留袖だけが56cmだった。留袖に合う正式な白い襦袢が見つからなくてその袖丈のピンクの襦袢を着ようと思っていたそうです。でも、着付けをお願いした先から、留袖にはピンクは駄目で白い襦袢がないかと問い合わせが有ったそうです。

水上「留袖の袖丈のほうを直されてはいかがですか?」

お客様「それが遠方での結婚式だから、もう、結婚式場に着物を一式、送ってしまったの。式は来週だし、留袖を直そうにも、留袖を結婚式場から戻してもらってる暇は無いよね。大雪のために荷物が遅れたら困るし・・。」

 

などと会話してる内に、少しシミがある為に1980円になってる白い襦袢発見!

 

今後も留袖を着用する予定があるそうなので、今回は56cmの袖丈で着て、次回はお手持ちの白い襦袢に合わせて袖丈をお直しすることに決めました。

 

 

自分に合う袖丈は身長から計算

着物の袖丈に関するおおよその決まりは

 

「晴着は長く、普段着は短く」
「若い人は長く、お年の方は短く」

 

袖丈=身長の1/3が目安 と言われています。

 

水上の身長は162cmなので

162÷3=54cm=1尺4寸2分。

普段着は袖丈49cm(1尺3寸)
フォーマル袖丈52cm(1尺4寸)
が、身長とのバランスもとれて、綺麗だと思います。

 

リサイクル着物を活用するなら袖丈49cm(1尺3寸)をオススメします。

私はこれを目安として、いつも袖丈は49cm(1尺3寸)にしています。

リサイクル着物を活用しようと思うと袖丈49cm(1尺3寸)が

種類が多いので、選択の幅も広いですし、着てみても一番しっくり来ます。

お茶席でお点前する時にも、袖の長さが気になりません。

一度、嫁入り前の1尺5寸の袂でお点前したら、やはり袂が気になってしまいました。

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